2025年5月19日 16:22

卒塾生で高校生クイズ出場の小野君、見事、東京大学合格!
この度東京大学理科Ⅰ類に、1年間の浪人の末合格し、
再び合格体験記を執筆させていただく運びとなりました。
この文章が挑戦を迎えるあなたの背中を押す
その一端となればこの上ない幸せです。

あなたにとって「勉強」とは何だろうか?

間違いなく、幼い頃の私にとって勉強とは、
言われたことをやるというものだった。
算数ドリルや漢字の書取など、先生に指示された宿題をこなす。
みんながやらないような宿題も中途半端なのが嫌いで、
絶対に終わらせようとしていたのを覚えている。
このやると決めたことを最後までやる精神力というのは
大学受験をするにあたっても大いに役立ったことは間違いない。

しかし、受験を終えた今、
勉強に対する態度が変化したように感じる。
勉強は、現実世界の解像度をあげ、
人生を豊かにする営みではないかと思っている。
勉強をしているうちにふと謎が解決する。
それは私の知的好奇心を刺激する宝物のような経験だった。
そして、みらい塾では、
この知的好奇心の原点を提供してくださっていたように思う。

小学校の頃、漢字が得意だった。
テレビで出るような難読漢字を読めるようになったり、
書けるようになったりするのが面白かった。
その原点には奥平先生がしてくださった漢字の授業があると思う。
小学校1~3年生の時、
先生が漢字の成り立ちを図示したクイズを出して下さり、
それを考えるのが好きで、家族にも出題していたのを覚えている。

小学生時代の算数の授業では、
毎回プリントの後ろの方の難しい問題を解かせてもらったり、
中学生時代の数学の授業では、
長峰先生が高校数学に踏み込んだ説明をしてくださり、
私が数学に親しむ機会を与えてくださった。
未熟な子供時代に、
このような施しを受けたことは
その後の勉強を根底から支えてくれたように思う。
その結果、高校に入ってからも、
数学に興味を持って向き合うことが出来た。

高校に入ってから伸びた教科は、
上記と同じように、
「面白い、必要だ!」と思って
主体的に勉強できた科目だったと思う。
特に英語は将来におけるその重要性を再認識したことで
大きな伸びが見られた。

このように、
好奇心を持ちながら勉強に向き合うのは、
常に出来ることでは無いことは十分わかっている。
受験はただ自分のやりたいことだけをやるだけで乗り越えられない。
自分の苦手と向き合い、
時には伸び悩んで勉強が嫌いになる。
そんな経験も幾度となくしてきた。

でも、
「もしもその憂鬱な日々の中に
 楽しみを見出そうとする心の余裕というものがあれば、
 少しは勉強が楽になるのではないか。」そんなふうに思った。
私がこう考えるようになったのは、
受験勉強を始めて2年目(浪人)の時であった。

そう考えるようになるまでは、
特に強い辛抱が必要だった。
努力が必ず報われる保証はどこにもない。
しかし、苦境を抜けたその先で、
自分の手で見つけた言葉は、
今後の人生においても恒久に、
他の何よりも私を支えてくれると確信している。

再び問おう。
あなたにとって勉強とは何だろうか?

各々が挑戦を通して
自分なりの言葉で答えを見つけられることを願っている。

これが今の私が受験を通して感じたことの全てです。
拙文でしたが、
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
頑張るあなたの未来に幸あれ。

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